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点訳とは

点訳とは通常の文章を点字で構成する文に
変換することを指します。



  1 点字について





  点字は視覚障がい者が、文字を読んだり、書いたりするために使う文
字です。点字に対して、普通の文字を墨字(すみじ)と呼んでいます。
  点字は左図のように、縦3点、横2点の6つの点の組み合わせからなる
表音文字です。
  6つの点の組み合わせは63通りあります。それぞれが50音や数字、ア
ルファベット、記号を表します。 下図はあ行を表し、アは@点のみ、イは@
A点が刻印され、障がい者はこの凸点に指で触れ文字を判読します。



     ※ 点字 50音表

   

点字の6点
(凸面側)
 



2 点字の誕生
 現在使われている6点法による点字を考案したのはフランス人のルイ・
ブライユという人です。ブライユは、アクセント・句読点・略字、数字や音符
の書き方を合わせ、1825年に6点点字を完成させました。
  ブライユの点字を日本語用に考案したのが石川倉次です。石川倉次は
安政6年,遠州(今の静岡県)で生まれました。彼ははじめ8点点字を考案
しましたが、その後明治23年に日本語の6点点字を完成させました。これ
がこの年の11月1日に正式に国に採用され、これを記念して11月1日は
日本の点字記念日となっています。
3 点字を打ち出す道具
@ 点字盤  
      点字盤に紙をセットし、上から1点1点刻印します。紙の裏側に向
     き穴があき凸面ができるので、実際には紙を裏向きにして点字を
     読みます。





A 点字タイプライター
   《パーキンスプレイラー型》  



  通常のタイプライターのように使います。刻印はやはり紙の上からなので、
点字文字は裏打ちとなりますが大変便利な道具です。
   《ライトプレイラー型》 


     
   従前はこれが一般的なタイプライターでした。







B パソコンを使った印字  
 近年、パソコンを利用した点字作成が主流 となり、点字文作成に費やす時
間が大幅に短縮されました。パソコンソフトを使ってキーボード上に6点を割り
振り、1字1字入力します。入力された点字は画面上で自動的に点字文となっ
て記録されます。





 出力には点字プリンターを使います。

 ※ 現在使用している点字入力ソフト
WINBES(ウインベス)、Tエディター、エーデル

     
 《点字プリンター》 
   点字ソフトを使って入力された文は、点字プリンターで刻印され
  出力されます。点字プリンターは高価なものが多いので、個人で
  の購入は難しく、本会が所有するプリンターは企業から寄贈を受
  けた物です。この点字プリンターは点字文だけでなく、図版等も
  打ち出す事ができる優れものです。
 
   







  図版の出力例